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特集 美と機能性を兼ね備えた名古屋扇子 モノづくり王国名古屋が生んだ芸術品

瓦(かわら)は、「用の美」最大にして最古のアイテム。

瓦の起原は明らかではありません。しかし、中国で出土した現存する最古の瓦は、約3000年前のものといわれています。日本における瓦の歴史は、6世紀まで遡ります。日本で最も古い歴史書『日本書紀』には、「崇峻元年(588年)、百済国から仏舎利や僧と共に四人の瓦博士が来日し法興寺(飛鳥寺)を造営した」と記されています。その時はじめて、瓦を成型する技術、高温で焼き上げる技術、瓦を規則正しく葺く技術が日本に伝わりました。昭和30年代に、この元興寺の解体修理が行なわれましたが、なんと創建時の瓦が170枚も、今も現役として使われていました。東大寺、法隆寺、薬師寺といった国宝の名刹には、千年以上も「用の美」として使われ続けてきた、今も現役の瓦を見ることができます。

大岡越前の采配で、江戸の町を火事から救った三州瓦。

「火事と喧嘩は江戸の華」といいますが、風が強く木造家屋が密集していた江戸の町は、火事が多かったようです。たとえば明暦3年(1657年)、振袖火事と呼ばれた大火では、江戸の町を焼き尽くし、10万人もの死傷者が出しました。そしてついに、8代将軍・徳川吉宗は、目安箱の投書を取り入れ、火災防止の対策を練ります。吉宗の命を受けた時の南町奉行・大岡越前は、茅葺き、板葺きの屋根が多かった江戸の町に火消しと屋根瓦を導入。その時、江戸の街並を飾ったのが三河で焼かれた三州瓦でした。三州瓦は、石州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つで日本一の生産量を誇っています。人気の秘密は、塩焼瓦(赤瓦)。三州(三河)独特の粘土と塩を使い、美しい小豆色が人気を博しています。

手の平に、三州瓦を。「縁起物」の家紋シリーズが登場。

三州瓦 家紋ストラップ、三州瓦 家紋マグネット、三州瓦 家紋コースター。日本一の三州瓦が、オシャレなグッズになって新登場です。土は、陶磁器の産地ならではの「三河土」。種類は、寺院や神社の屋根に使われている本格的な「いぶし(燻)瓦」。焼き方に工夫をこらし、しぶい銀色に仕上げました。数千年の歴史を持つ瓦には、魔除、厄除けの効能があるといわれています。また、天下を取った戦国武将の家紋は、縁起物でもあります。ぜひお気軽に、三州瓦に触れてみてください。

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