家康:わしものう、自分で薬を調剤するほど健康オタクであったから、よう分るぞ。
では話を味噌に戻そうか?そなたにとって八丁味噌とは?
廣瀬:魔法の調味料でございます。1つの中に旨みと甘みが入っており、相当スゴイ。
菌たちが生んでくれるモノは、身体にとっては宝物です。
醤油とか酢とか味りんとか、醗酵食品が日本の食文化を作ってきました。
日本の長寿の秘密も、ここにあります。
家康:なるほど。で、この味噌を、そなたならどうする?
廣瀬:簡単に使えるように調理味噌を作っては、いかがでしょう?最近、若い人の味噌汁離れが問題になっています。調理味噌なら、いつでも手軽に楽しめます。
ただし、大きな問題があります。添加物です。新しい味噌を作るのは素晴らしいと思いますが、そこに不自然なものを入れてはなりません。
家康:そうじゃの。自然なものを作るのに、不自然なものを入れては本末転倒じゃな。
そなたの想い、この家康、しかとうけたまわった。
ところで、わしは今年469歳、ちと疲れたわ。そんなわしに、そなたなら何を作ってもてなしてくれる?
廣瀬:“おむすび”でございます。手で食べられる!カッコもいらない!礼儀もいらない!
それでいて、最速でエネルギーになる。
相手のことを想い、縁を結ぶために握る。それが“おむすび”です。
元気が出ない はずがありません。
家康:さすが知恵者じゃ。次は、味噌に入れる野菜じゃな。野菜といえば…(つづく)